相続税の申告方法について説明。期限や注意点は?
2022.10.07 税金対策相続が発生したものの、相続税の申請・納付方法がわからないと困っている方もいらっしゃるでしょう。この記事では、相続税の申告・納付までの流れ、申告方法、申告する際の注意点について説明します。
相続税申告・納付までの流れ
相続税の申告・納付の期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10カ月以内です。
被相続人が亡くなったら、まずは相続財産と法定相続人を確定させます。相続財産については、財産目録を作成するとわかりやすいです。遺言書が残されている場合には遺言書の内容に従って遺産相続をしますが、遺言書が残されていない場合には法定相続人全員で遺産分割協議を行い誰がどの財産を相続するかを話し合います。法定相続人それぞれの相続内容が確定したら、相続税の申告・納付を行う流れです。
なお、被相続人の住所地を管轄する税務署に申告することになるので、提出先を間違えないように注意しましょう。
相続税の申告方法
相続税の申告方法は3種類あります。それぞれの方法について説明します。
窓口
税務署の窓口に直接出向いて書類を提出します。窓口が混んでいると、申請までの時間がかかるので時間にゆとりを持つことをおすすめします。
オンライン
オンライン申請(e-tax)を利用する方法もあります。ただし、e-Taxは法定相続人全員の個別認証が必要なので手間に感じるかもしれません。
郵送
申請資料を郵送するのも一つです。遠方地への郵送には時間がかかりますが、申告期限の消印があれば期限内申告として扱われます。控と返信用封筒を同封すれば、税務署が収受印を押したものを返送してくれます。
相続税申告・納付の注意点
相続税の申告・納付には期日があり、期日に遅れると延滞税がかかります。延滞税は、2段階で税率が上がるので注意しましょう。令和3年1月1日以降の延滞税は、下記のとおりです。
期間 | 適用金利 |
納期限の翌日から2カ月を経過する日 までの期間 | 年「7.3%」と「延滞税特例基準割合+1%」の いずれか低い割合 |
納期限の翌日から2カ月を経過する日の 翌日以後の期間 | 年「14.6%」と「延滞税特例基準割合+7.3%」のいずれか低い割合 |
出典:国税庁「延滞税の計算方法」
また、相続税の申告自体をしていないと無申告加算税もかかるので注意しましょう。相続税の納付は、現金一括支払いが基本です。
例えば、不動産など金銭以外のものを相続した場合は、法定相続人が自分の資産から相続税を準備することになるでしょう。物納といって不動産や動産を納めることも可能です。納付するお金をすぐに用意できない場合には延納にして支払いを待ってもらうこともできますが、要件を満たさない場合には利用できません。
まとめ
相続税の申告・納付期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10カ月以内です。申告は、窓口・オンライン・郵送でできます。申告・納付が遅れると、延滞税や無申告課税がかかりますので注意しましょう。
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